SNSで収益を得ている方の中には、「この費用は経費になるの?」「どこまで経費として計上していいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
InstagramやX、TikTokなどを活用した情報発信では、コンテンツ制作やアカウント運用のためにさまざまな費用が発生します。これらの費用は、事業に必要な支出であれば経費として計上できる可能性があります。
この記事では、SNS運用で経費になる費用の具体例や勘定科目について、初心者にもわかりやすく解説します。
- SNS運用にかかる費用が経費になる条件
- 経費として計上できる主な費用の具体例
- 費用ごとの勘定科目の考え方
- 経費管理を効率化する方法
監修
大石 英樹(おおいし ひでき)
かいせい税理士法人 代表
大阪市淀川区を拠点に、フリーランス・個人事業主から法人まで幅広い税務顧問を手がける。豊富な実務経験と機動力を武器に、確定申告・記帳・資金調達・事業承継まで一貫してサポート。「経営者の良きパートナー」をモットーに、わかりやすい税務アドバイスを提供している。

SNS運用にかかる費用は経費になる?
結論からいうと、SNSで収益を得るために必要な費用であれば、経費として計上できる可能性があります。
経費とは、事業による売上を得るために必要な支出のことです。
例えば、企業案件を受けるためにInstagramを運用している場合や、TikTokで商品を紹介してアフィリエイト収益を得ている場合、その活動に必要な費用は事業に関連する支出として考えられます。
一方で、プライベート目的の支出は経費にはできません。
たとえば、趣味で利用しているサブスクサービスや私生活で使用する洋服などは、事業との関連性が認められない限り経費計上は難しいでしょう。
経費として認められるかどうかは、「その支出が売上を得るために必要だったか」が判断基準になります。
SNS運用で経費にできる費用にはどのようなものがある?
仕SNS運用では、さまざまな費用が経費になる可能性があります。
代表的な例は次のとおりです。
パソコン・スマートフォン
投稿作成や動画編集、案件対応などに使用する機材は経費になります。
仕事と私用の両方で利用している場合は、使用割合に応じて経費計上します。
カメラ・マイク・照明機材
写真撮影や動画制作で使用する機材も、事業に必要であれば経費になります。
一眼レフカメラ、三脚、リングライト、ワイヤレスマイクなども対象です。
動画編集・画像編集ソフト
動画編集ソフトや画像編集ソフトの利用料も経費になります。
例えば、
- Adobe Creative Cloud
- Canva Pro
- CapCut Pro
- Premiere Pro
などの月額利用料も対象です。
AIツール利用料
近年ではAIを活用して投稿作成や画像制作を行う方も増えています。
文章作成AIや画像生成AI、リサーチツールなどの利用料も、事業で使用していれば経費として計上できます。
通信費
インターネット回線やスマートフォン料金も経費になります。
ただし、私生活でも利用している場合は、仕事で利用した割合のみを経費とする「家事按分」が必要です。
広告費
Instagram広告やTikTok広告など、自身のアカウントを成長させるために支払った広告費も経費になります。
フォロワー獲得や商品の販売促進を目的とした広告費は、事業に必要な支出と考えられます。
書籍・セミナー代
SNSマーケティングや動画編集、ライティングなどを学ぶための書籍や講座、セミナー参加費も経費になる場合があります。
事業との関連性があることがポイントです。
SNS運用にかかる費用の勘定科目は何を選べばいい?
結論として、勘定科目に絶対的な正解はありません。継続して同じ基準で処理することが大切です。
主な勘定科目は次のようになります。
| 支出内容 | 主な勘定科目 |
|---|---|
| パソコン・スマホ(少額) | 消耗品費 |
| カメラ・撮影機材 | 消耗品費または工具器具備品 |
| 動画編集ソフト | 通信費または支払手数料 |
| AIツール利用料 | 通信費・支払手数料 |
| インターネット回線 | 通信費 |
| スマホ料金 | 通信費 |
| Instagram広告 | 広告宣伝費 |
| セミナー参加費 | 研修費 |
| 書籍購入 | 新聞図書費 |
なお、高額なパソコンやカメラは固定資産となり、減価償却が必要になる場合があります。
購入金額によって処理方法が異なるため、不安な場合は税理士や記帳代行サービスへ相談すると安心です。
SNS運用の経費に関するよくある質問(FAQ)
Q. フォロワー獲得のために購入したプレゼントは経費になりますか?
キャンペーンやプレゼント企画など、集客目的で購入したものであれば、広告宣伝費などとして計上できる可能性があります。
Q. 普段使っているスマートフォンは全額経費になりますか?
プライベートでも使用している場合は全額ではなく、仕事で使用した割合のみを経費として計上します。
Q. カフェで仕事をした場合の飲食代は経費になりますか?
作業場所として利用した場合でも、飲食代は原則として私的支出と判断されるケースがあります。ただし、打ち合わせを目的とした飲食代であれば、会議費や接待交際費として処理できる場合があります。
Q. ChatGPTなどのAIサービスは経費になりますか?
SNS運用や記事作成、企画立案など事業目的で利用している場合は、利用料を経費として計上できます。
まとめ
SNS運用では、事業に必要な支出であれば経費として計上できる可能性があります。
特に次のような費用は、多くのインフルエンサーやクリエイターが経費として計上しています。
- パソコン・スマートフォン
- カメラや撮影機材
- 動画編集・画像編集ソフト
- AIツール利用料
- インターネット・通信費
- SNS広告費
- 書籍・セミナー参加費
経費を正しく計上することで、適切な税務処理や節税につながります。
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